医療・ライフサイエンス

Owlstone社化学物質センサー技術のライフサイエンスへの応用

結核、がん、糖尿病などの症状を持つ人の呼気、体液などには特別の化学物質が含まれていることが、医療およびライフサイエンスの研究者に発見されています。つまり、高価で、侵襲的な医療テストをしなくても、このような紛れもない化学物質の簡単な存在テストにより早期病気診断の可能性があります。


Owlstone の技術は、診断の実際的な方法として必要とされる超高感度、高性能、および迅速な化学物質の検出を、小型、簡易な操作性、廉価なシステムで提供できます。


 

 

応用例

 

疾病検査/モニター用のFAIMS分析器

生体から検出されるガス様のバイオマーカーは特定の疾病診断に用いられるようになりました。Owlstone 社特許技術FAIMSを用いたLonestar は、人体からの複雑なバイオロジカルサンプルを迅速、高感度で分析いたします。 

 

OVG-4 OHG-4を用いた呼気シミュレーション

呼気診断技術開発の一環として呼気サンプルのシミュレーションコントロールが必要です。この設定をできるだけ実際に近いものとするため、Owlstoneは、化学物質の混合物を提供する複数台のOVG-4、と呼気の湿度をシミュレートするOHG-4を配置しました。この実験はLuCIDプロジェクトとしてアムステル大学および、ULM大学の研究チームなどと共同で実行されました。

 

Lonestar によるセリアック病とIBS の識別

セリアック病は免疫システムが小麦、ライムギ、大麦などのグルテンを間違って人体への脅威と識別する自己免疫症で、このような免疫反応が小腸を傷つけ食品の栄養分を吸収できなくするのです。疾病が診断されれば、セリアック病の病状は軽減できグルテン含有のない食事療法により完全に治癒されます。 

 

大腸がんの診断

FAIMS を用いた尿中の揮発性有機化合物(VOC)のスペクトル比較により健常者と大腸がん患者の識別が感度88%特異度60%で可能であると、Arasaradnamらの初期研究が発表しました。

 

呼気分析による肺がん診断

Owlstone 社はSBRIヘルスケアーからの資金援助契約により、患者の呼気中のVOC測定による肺がん診断研究を実行しています。 

 

呼気分析による喘息の診断

全世界で喘息患者は約23.5千万人と推測されますが、簡易な診断技術の研究は残されたままです。呼気分析は迅速、簡便な非侵襲的診断法です。 

 

呼気分析による結核の診断

結核は2012年現在、全世界でHIV/AIDSを除き最も高い致死率を占めている感染症です。年間、約8.5百万人の新患があり、1.3百万人が死亡しています。結核の診断は未だに痰を専門家が顕微鏡で調べる方法が主流です。(WHO 結核ファクトシートより) 

 

炎症性大腸炎(IBD)の非侵襲的同定とモニター

TSBからの資金援助のもと、ワーウィック大学とコベントリー大学病院との共同研究 Lonestar を使用したIBDの診断手段を開発中です。

 

胆汁酸性下痢(BAD)の診断 

胆汁酸性下痢(BAD)は脂肪消化の過程で再吸収されない胆汁酸が引き起こす慢性下痢症状です。現在の診断法では、患者はhomochlorotauric 酸にタグされた放射性セレニューム-75のカプセルを飲む必要があり、費用が患者一人に210ポンドかかるため、広範囲には提供されていません。

 

骨盤放射線治療中の胃腸毒性の予測

人体から排出されるガス様のある種のバイオマーカーの検出は特定の疾病診断に益々利用されるようになってきました。Owlstone社特許FAIMS 技術を使用したLonestarは複雑な生体サンプルの迅速、高感度の分析技術を提供します。

 

ultraFAIMSを使用した尿中薬物代謝産物のLC-MS 同定の強化

ultraFAIMS前分離ステージをLC-ESI-MSエレクトロスプレーイオン化質量分析のソース に加えると尿中の、イブプロフェン、1-ベター-オーアシル グルクロニド(IAG)などの薬物代謝物の質的量的分析を改善し、LOQの低下、LDRの増加と良好な再現性、ケミカルノイズを減少させます。

 

プロポフォール麻酔剤の検出

プロポフォール、別名ディプリバンは全身麻酔用点滴に用いられます。点滴麻酔剤の現在の測定法は非直結の血液サンプルを用いるため、麻酔強度のモニターや、患者の安全確保には不適切です。Lonestar分析計は、プロポフォールのサブパートをppbレベルの濃度まで、10秒以下で検知できます。さらに、Lonestar は超小型で、専門家でなくても操作可能です。